2月20日の日記
2004年2月19日最近 毎日更新してる!
今日夜中にやっていたので思わずみてしまった「スノーホワイト」。
ようするに「白雪姫」
何年か前に話題になった映画だったと思う。
忠実に原本の童話にそって作られていたと言っていた気がする。
おもしろかった。
内容は小さい頃絵本で読んだ「白雪姫」とは似てるようで違うはなしだった。
白雪姫はの実の母は実の父の手によって殺される。
その時母のお腹には白雪姫がいる。
生まれる直前に殺され死体の中から白雪姫を取り出した。
そして男の子が欲しかった父は新しい妻を向かえこの新しい母というのが童話でいう「魔女」だ。
絵本では「鏡よかがみ・・かがみさん?世界で一番美しいのはだれ?」
と・・鏡に話しかける。
この辺は似ている。
自分の美しさが加齢によって失われ逆に美しくなっていく白雪姫に嫉妬する。
でも本当は どんどん実母に似てくる白雪姫を溺愛する夫に嫉妬してしまうのだ。
そして嫉妬のあまり母は9年越しに身ごもったお腹の子供を流産してしまう。
そして 赤ん坊の死体を生き返らせるために彼女は魔女になっていく。
恨みや憎しみで魔法を使う魔女を見ていて思ったのは、私もきっとあの頃こんなだったろうな・・と思った。
苦しさや悲しさを自分で受け止められなくて人のせいにしてしまっていた。
人は10000回誰かをのろったら相手を殺せるらしい。
となんかで言ってたけれどもしかしたらそんな力も発揮できるかもしれないと思うほどだったと思う。
子供を想う母の想いは私はまだ子供を抱いた事がないけれど 男性のそれとはまるで比べ物にならないほど強いのだとわかった気がする。
どうにもこうにも割り切れない!
お前だけが辛いんじゃないんだ!
そう思ってる男性にこれは事実として あんたの辛さより何万倍も女の方が辛いんだよ!と言ってやりたい!
男の辛さなんて どうせ罪悪感とか虚無感とか無力感とか・・言葉にできるものだろう・・
でも女は言葉になんてできない感情で支配される。
ブリテンという人の曲に無伴奏のギリシャ神話をテーマにした曲がある。
その中に「ニオベ」という曲がある。
それは、ものすごく傲慢で非人道的な女の神が何万人もの人を不幸へ追いやっていた。それに激怒したゼウスはニオベを懲らしめようとニオベの子供8人を全員殺してしまう。
そしてニオベは悲しみのあまり何千年も泣き続けやがて体は固くなり岩になってしまう。
そして完全に岩になってしまってもその岩から涙が流れ続け岩清水となり永遠にとまる事はなかった。
こんな話だった気がする。
学生の頃この曲を演奏する事があり私はこの話しを調べた。
でも私には全くニオベの気持ちがわからなかった。
子供を殺される気持ち。
「泣き続けた」
それも初め声をあげて号泣する姿を思い浮かべた。
ドラマなんかで子供を殺された女が霊安室かなんかですがり付いて泣くようなそんな姿を想像した。
ドラマチックな神話から私はアグレッシブに悲しむ女性を想像した。でも先生に「あなたは子供を8人も産んで自分のせいでその全員を殺されたらそんな気分になるのですか?」と言われた。
もっと静かに・・この曲はそんなアグレッシブな曲ではない。
私には子供を殺され泣くといえばすごく悲しくて声をあげ狂ったように泣くとしか思えなかった。
私の演奏に対する評価はさんざんなものだった。
今ならわかるような気がする。
そこに何の感情もきっとないんだと思う。
心が何も受け入れない。
目には何も見えない。
聞こえない。
感じない。
白い小さな箱の中に独りで座っているようなそんな感情だろうと思う。
周りには何も見えない。
生きているのかもきっとニオベはわからなかったんだろうな・・
自分の体が固くなっていることにも岩に変わってしまった事も・・自分が泣いているという事にもきっと気付かなかったんだろうな・・
あの時 「悲しみの極地には何もないんだよ」
と言われた事の意味がやっとわかった気がする。
今なら「ニオベ」をもう少しうまく演奏できるだろう。
今日夜中にやっていたので思わずみてしまった「スノーホワイト」。
ようするに「白雪姫」
何年か前に話題になった映画だったと思う。
忠実に原本の童話にそって作られていたと言っていた気がする。
おもしろかった。
内容は小さい頃絵本で読んだ「白雪姫」とは似てるようで違うはなしだった。
白雪姫はの実の母は実の父の手によって殺される。
その時母のお腹には白雪姫がいる。
生まれる直前に殺され死体の中から白雪姫を取り出した。
そして男の子が欲しかった父は新しい妻を向かえこの新しい母というのが童話でいう「魔女」だ。
絵本では「鏡よかがみ・・かがみさん?世界で一番美しいのはだれ?」
と・・鏡に話しかける。
この辺は似ている。
自分の美しさが加齢によって失われ逆に美しくなっていく白雪姫に嫉妬する。
でも本当は どんどん実母に似てくる白雪姫を溺愛する夫に嫉妬してしまうのだ。
そして嫉妬のあまり母は9年越しに身ごもったお腹の子供を流産してしまう。
そして 赤ん坊の死体を生き返らせるために彼女は魔女になっていく。
恨みや憎しみで魔法を使う魔女を見ていて思ったのは、私もきっとあの頃こんなだったろうな・・と思った。
苦しさや悲しさを自分で受け止められなくて人のせいにしてしまっていた。
人は10000回誰かをのろったら相手を殺せるらしい。
となんかで言ってたけれどもしかしたらそんな力も発揮できるかもしれないと思うほどだったと思う。
子供を想う母の想いは私はまだ子供を抱いた事がないけれど 男性のそれとはまるで比べ物にならないほど強いのだとわかった気がする。
どうにもこうにも割り切れない!
お前だけが辛いんじゃないんだ!
そう思ってる男性にこれは事実として あんたの辛さより何万倍も女の方が辛いんだよ!と言ってやりたい!
男の辛さなんて どうせ罪悪感とか虚無感とか無力感とか・・言葉にできるものだろう・・
でも女は言葉になんてできない感情で支配される。
ブリテンという人の曲に無伴奏のギリシャ神話をテーマにした曲がある。
その中に「ニオベ」という曲がある。
それは、ものすごく傲慢で非人道的な女の神が何万人もの人を不幸へ追いやっていた。それに激怒したゼウスはニオベを懲らしめようとニオベの子供8人を全員殺してしまう。
そしてニオベは悲しみのあまり何千年も泣き続けやがて体は固くなり岩になってしまう。
そして完全に岩になってしまってもその岩から涙が流れ続け岩清水となり永遠にとまる事はなかった。
こんな話だった気がする。
学生の頃この曲を演奏する事があり私はこの話しを調べた。
でも私には全くニオベの気持ちがわからなかった。
子供を殺される気持ち。
「泣き続けた」
それも初め声をあげて号泣する姿を思い浮かべた。
ドラマなんかで子供を殺された女が霊安室かなんかですがり付いて泣くようなそんな姿を想像した。
ドラマチックな神話から私はアグレッシブに悲しむ女性を想像した。でも先生に「あなたは子供を8人も産んで自分のせいでその全員を殺されたらそんな気分になるのですか?」と言われた。
もっと静かに・・この曲はそんなアグレッシブな曲ではない。
私には子供を殺され泣くといえばすごく悲しくて声をあげ狂ったように泣くとしか思えなかった。
私の演奏に対する評価はさんざんなものだった。
今ならわかるような気がする。
そこに何の感情もきっとないんだと思う。
心が何も受け入れない。
目には何も見えない。
聞こえない。
感じない。
白い小さな箱の中に独りで座っているようなそんな感情だろうと思う。
周りには何も見えない。
生きているのかもきっとニオベはわからなかったんだろうな・・
自分の体が固くなっていることにも岩に変わってしまった事も・・自分が泣いているという事にもきっと気付かなかったんだろうな・・
あの時 「悲しみの極地には何もないんだよ」
と言われた事の意味がやっとわかった気がする。
今なら「ニオベ」をもう少しうまく演奏できるだろう。
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